ギリシャ&共和制

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ギリシャ共和国(ギリシャきょうわこく)、通称ギリシャは、ヨーロッパの南東、バルカン半島最南端部に位置する共和制国家である。半島南部およびペロポネソス半島に加えエーゲ海を中心に存在するおよそ3,000もの島によって構成される。北は西からアルバニア、マケドニア共和国、ブルガリアと、東はトルコと国境を接している。本土の周囲は東にはエーゲ海、西はイオニア海、南は地中海に囲まれている。

ギリシャは地中海文明のルーツの一つであり、複数の文明の接点に位置する国としてヨーロッパ、アフリカ、アジアの歴史に大きな影響を与える。

現在のギリシャは国連、EUおよびNATOの加盟国である。1896年と2004年には首都アテネで近代オリンピックが開催された。

共和制

共和制(きょうわせい、英: republic)は、君主が存在しない政体である。君主制(monarchy)の対義語。

共和制を布く国家を共和国(英語では「共和制」と同じく“republic”)と言い、この対義語で君主制国家を君主国という。君主支持派を王党派(勤王派とも。royalist)というのに対して、君主制廃止論者や共和制支持派を共和派(republican)と言う。君主制政体を志向する思想を君主主義(monarchism)というのに対して、共和制を志向する思想は共和主義(republicanism)と言う。

ギリシャ・イメージ 語源

英語で共和制や共和国を意味する「republic」の語源は「公共のもの」を意味するラテン語の "res publica" である。制度を指す抽象名詞(共和制)と、そのような制度を持つ組織体(共和国)とを用語上、区別しない。これは、特定の個人や階級のためにではなく、全構成員の共通の利益のために存在するものとされる政治体制を指した。

漢語としての「共和」は、古代中国の西周期、暴政を行った脂、が国人(諸侯と都市住民)に追放されたのち、空位の14年間を宰相の召公と周公が共同して統治に当たった(『史記』周本紀)、もしくは諸侯に推戴された共伯の和(共という国の伯爵で和という人物)によって王の職務が代行された(古本竹書紀年)時期を「共和」ということに由来する。この体制では世襲の王がおらず、有力者の合議による政治が行われたことから、大槻磐渓の示唆により箕作省吾がその著『坤輿図識』(1845年)で初めてこれを、「republic」の訳語として用いたものである。

政体

共和制は、その語源にもあるように国家を国民全体の共有財産として捉えることに政体上の特徴を有する。よって、共和制国家における意思決定は国民全体の意志によるものでなくてはならないため、必然的に国民主権が要請される。ただし、現代社会においては、物理的・技術的な制限から普通選挙による代議制によって国民の一般意思に代替させることがほとんどである。近代共和制の提唱者であるジャン=ジャック・ルソーによれば、選挙に基づく共和政は、実質的に貴族政治であると批判している。

現在の共和国あるいは国民主権を謳う共和制国家において厳密な意味での直接民主主義や、ルソーが理想とした「抽選による代表者の選出(demarchy)」を行う国家は存在しないが、ハンガリーのインターネット民主党のように、昨今の技術革新を積極的に活用することで直接民主主義への復古を目指す政党は存在する。

共和制では、国家の最高権力者は世襲の君主ではなく、何らかの選挙によって選出される。選出方法は、国民の直接選挙(民主制)であったり、与党内の選挙であったりする。この場合、国民の直接選挙によって選出される最高権力者を大統領や総統(中国語では、大統領を「総統」という)といい、与党内の選挙によって選出される最高権力者を国家主席などという。

なお、国民主権であっても、君主が存在する場合には、共和制ではなく、制限君主制という。制限君主制では、君主は存在するが、統治権を保有しない。この場合、君主が形式的に国家元首とされたりして、結果として国号が「王国」や「公国」とされる場合もある(例:連合王国、オランダ王国、ベルギー王国)。

又、アメリカ合衆国のように明らかに共和制であるのにもかかわらず、国号に「共和国」を採用しない場合、歴史的な経緯から国家を全国民の共有財産と規定できなかったことを意味している。アメリカの場合、建国当初は個々の州が独立した主権を保ちつつ(州の主権は州民のみが有する)、「連邦共和国」として他国から独立しようとする動き(反フェデラリスト)があったため、合衆国(United States)という国号を採用せざるを得なかった。

共和制と民主主義
共和制は君主制の対立概念であって、民主主義とは必ずしも同義ではない。選挙による民主政治は、多数派の意見が尊重されたり、選挙された政治家が国民を無視したりしがちであり、寧ろ本来の共和制と対立するものですらある(ルソーは故に「小国こそ共和制に適う」としている)。しかし、現代においては前述した理由により、共和国の多くが議会制民主主義(民主的貴族政治)を布いている。ただし、ルソーの定義によれば、直接民主主義と「抽選による代表者の選出」を採用しない共和制は貴族政治に属する。

共和制かつ民主主義という意味の「共和制」国家は、民主化達成後の大韓民国が代表例である。大韓民国は共和制であり、政治家は大統領を含めて国民によって選出され、かつ同規模の政党が多数存在する。

民主主義や共和国と称する国家であっても、実態として共和制ではなく特定の権力者が権力を掌握している国もある。例えば、大統領が終身在任制であったサパルムラト・ニヤゾフ政権下のトルクメニスタン共和国など。インドネシア共和国も、共和国を称しているが、君主(スルタン)が存在する。しかし、インドネシアのスルタンは主権を保有しておらず、ジョグジャカルタ特別州の知事としての権限しか付与されていない

又、共和制(最高権力者が世襲されない)であるが、民主主義ではない場合もある。この例としては、ソ連型社会主義国家(例:ソビエト連邦、中華人民共和国)が代表的である。ソ連型社会主義は、一党独裁制であり、政治家は国民によって選出されない。

逆に、君主は存在するが、民主主義(国民主権)である場合もある。この政体は制限君主制(例:オランダ王国、日本国)といい、君主は統治権を付与されていない。

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